B型肝炎の症状
B型肝炎の症状は、感染期間によって異なります。
急性B型肝炎の症状は、感染してから1〜6ヶ月の潜伏期間を経て現れます。主な症状は以下の通りです。
- 全身倦怠感
- 食欲不振
- 悪心・嘔吐
- 腹痛
- 下痢
- 発熱
- 黄疸(目の白い部分や皮膚が黄色くなる)
これらの症状は、数週間から数ヶ月で自然に治まることが多いです。しかし、まれに肝機能が急激に悪化する劇症肝炎を発症することがあります。劇症肝炎の症状は、以下の通りです。
- 強い腹痛
- 血便
- 意識障害
劇症肝炎は致命的となる場合もあるため、早めに医療機関を受診する必要があります。
慢性B型肝炎の場合は、症状がない場合も多くあります。しかし、進行すると肝硬変や肝臓癌を発症するリスクが高くなります。慢性B型肝炎の主な症状は以下の通りです。
- 倦怠感
- 食欲不振
- 腹痛
- 軽い黄疸
これらの症状がある場合は、医療機関を受診し、検査を受けることが大切です。
B型肝炎は、ワクチン接種によって予防することができます。B型肝炎の予防接種は、生後2ヶ月から8ヶ月までの間に3回、6ヶ月間隔で接種します。また、性交渉や注射針の共用などによる感染リスクが高い方は、ワクチン接種を検討することが推奨されています。
以下のいずれかに該当する方は、B型肝炎の検査を受けることを検討してください。
- B型肝炎ウイルスに感染したことがあると思われる方
- B型肝炎ウイルス保菌者の方と性交渉をしたことがある方
- 注射針の共用をしたことがある方
- 肝臓の病気にかかったことがある方
- 妊娠している方
B型肝炎は、適切な治療によって完治することができます。早期発見・早期治療が重要です。B型肝炎の症状に覚えがある場合は、早めに医療機関を受診してください。
参考文献
- 厚生労働省 – B型肝炎
- 国立感染症研究所 – B型肝炎