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 B型肝炎訴訟において、弁護士費用は成功報酬型とタイムチャージ型の2つの方式で計算されます。成功報酬型の場合、相談料、着手金、報酬金、実費の4つの費用がかかります。

 成功報酬型は、訴訟が結果的に成功し、給付金を受け取った場合に弁護士に支払われる報酬です。弁護士は、結果に応じて報酬を受け取るため、クライアントとの利害が一致しています。これは、クライアントにとって負担が少なく、リスクを抑えられるメリットがあります。

 成功報酬は、給付金の8.8%で計算されます。ただし、最低報酬額は18万7,000円となります。また、一部の費用(報酬と活動費)は国が負担するため、クライアントに直接請求されることはありません。

成功報酬の相場

 成功報酬の相場は弁護士事務所や弁護士によって異なります。一般的には、結果が出るまでの期間や給付金の額に応じて報酬が変動することがあります。具体的な相場を示しますが、参考程度に捉えてください。

  • 給付金が50万円の場合、報酬は4万4,000円
  • 給付金が300万円の場合、報酬は26万4,000円
  • 給付金が1000万円の場合、報酬は88万円
  • 給付金が3600万円の場合、報酬は316万8,000円  これらは一例であり、実際の報酬はケースバイケースで決まります。弁護士事務所に相談し、具体的な報酬について確認することをおすすめします。

給付金と弁護士費用の関係

 B型肝炎訴訟において、患者が国から給付金を受け取るためには、訴訟の中で自身が対象者であることを証明し、国との和解成立を目指す必要があります。和解が成立すれば、患者は病状に応じて50万円から3600万円の給付金を受け取ることができます。

給付金の基準額とその計算方法

 給付金の額は、訴訟によって認定される賠償額や患者の状態によって異なります。具体的な基準額は、国が公表しているB型肝炎給付金の基準表に従って計算されます。基準表には、年齢や患者の症状、合併症の有無などが考慮され、それぞれの項目ごとに金額が設定されています。

給付金と弁護士費用のバランス

 給付金を受け取るためには、訴訟を行う際に弁護士に依頼する必要がありますが、その際には弁護士費用がかかります。B型肝炎訴訟の弁護士費用は、給付金に対して8.8%となり、最低報酬額は18万7,000円です。ただし、一部の費用は国が支給する手当金として補填されます。

 給付金と弁護士費用のバランスを考える際には、自身の病状や賠償額、かかる弁護士費用などを総合的に判断する必要があります。また、事務所ごとに弁護士費用が異なるため、事前に相談して確認することが重要です。